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6日発射の北ミサイル 本土に最も近く落下

2017年3月9日 14:25

 今月6日に北朝鮮が発射した4発のミサイルのうち、1発がこれまでで日本の本土に最も近い海域に落下していたことがわかった。

 防衛省によると、北朝鮮が4発同時発射したミサイルのうち、1発が能登半島の北北西約200キロの海域に落下していたことがわかった。これは、去年9月に北朝鮮のミサイルが落下した、北海道の奥尻島から約200キロの距離とほぼ同じで、日本の本土からは最も近い距離だったことが明らかになった。

 北朝鮮は今回、「在日アメリカ軍基地を攻撃する」部隊の訓練だと発表したが、今回発射したとみられる「スカッドER」の射程1000キロの中には、アメリカ軍の岩国基地や佐世保基地が含まれる計算になる。

 菅官房長官は、北朝鮮が「核兵器の小型化・弾頭化の実現に至っている可能性がある」と述べ、北朝鮮の脅威が新たな段階に入っているとの認識を強調した。