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3発が秋田沖のEEZに落下 北ミサイル

2017年3月6日 12:54

 北朝鮮が6日朝、ミサイル発射施設のある北西部の東倉里から弾道ミサイルを4発発射した。日本政府はそのうち3発が秋田県男鹿半島の西の沖の日本の排他的経済水域(=EEZ)内に落下したことを明らかにした。

 韓国軍は6日午前、北朝鮮が開発中のICBM(=大陸間弾道ミサイル)の可能性は低いとの分析を示した。一方で、4発の同時発射で、現在行われている米韓合同軍事演習への強い反発を示したと考えられる。

 韓国軍によると、北朝鮮は6日午前7時36分ごろ、ミサイル発射施設のある北西部の東倉里から弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。4発がほぼ同時に発射されたとみられていて、最高高度は260キロメートルに達し、飛距離は平均で1000キロメートルほどということだが、ミサイルの種類については分析中としている。

 韓国国防省「(Q:ICBMの可能性はありますか?)(ICBMの)可能性は低いとみられる。より綿密な分析が必要です」

 金正恩委員長は1月に「ICBMの発射実験の準備が最終段階にある」と述べていて、今回、新型の移動式ICBMの発射実験に踏み切ったかが注目されたが、韓国軍はICBMの可能性は低いとの分析を明らかにした。

 一方、弾道ミサイルの発射を繰り返している北朝鮮だが、去年からの一連の発射で、同時に4発もの発射を強行するのは初めて。北朝鮮は1日から韓国で始まったアメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習に「超強硬措置で立ち向かう」としていて、演習への強い反発を示したものとみられる。