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釈放のリ氏“ウソとねつ造で私を殺人犯に”

2017年3月4日 8:35

 北朝鮮の金正男氏殺害事件で、逮捕されたものの、釈放され、国外退去処分となった北朝鮮国籍の男性が経由地の中国に到着し、「ウソとねつ造の証拠で殺人犯にしようとした」などとマレーシア当局の捜査を批判した。

 3日に釈放されたリ・ジョンチョル氏は、北朝鮮大使館の職員に付き添われ、マレーシアのクアラルンプールをあとにした。機内では、冊子を見たり、機内食を食べたり、リラックスした様子も見せていた。

 日本時間4日午前3時ごろ、経由地の中国・北京に到着した際には、大勢のメディアに囲まれ空港ロビーは騒然となった。

 リ・ジョンチョル氏「(マレーシア警察は)北朝鮮大使館員や知らない人たちを私と強引に結びつけ、『共謀して殺人を企てた』とした。ウソとねつ造の証拠で私を殺人犯にしようとした」

 リ氏はさらに北京の北朝鮮大使館に入る際にも再びマレーシア警察の捜査を批判し、事件が起きた空港には「行っておらず、行く用事もなかった」と強調した。

 リ氏は4日午後に北京をたち、北朝鮮に向かうものとみられる。

 一方、マレーシア警察は3日、新たに正男氏殺害に関与した疑いで北朝鮮国籍で高麗航空職員のキム・ウギル容疑者の逮捕状をとった。