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金正男氏殺害 高麗航空職員に逮捕状

2017年3月3日 18:20

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察は逮捕していた北朝鮮国籍の男性について、事件への関与を裏付ける証拠が不十分だったとして釈放した。

 北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル氏は、北朝鮮国籍の容疑者4人を犯行現場の空港まで送った車の所有者で、事件に関与した疑いで逮捕されたが、容疑を否認していた。しかし、警察は事件への関与を示す十分な証拠を集めることができず、勾留期限となる3日、リ氏を釈放した。

 3日午後には、リ氏の家族を乗せたとみられる車がクアラルンプールの北朝鮮大使館を出発しその後、空港に到着した。また、リ氏を乗せたとみられる車列も日本時間の午後4時すぎに入国管理当局を後にしている。リ氏は現在、有効な在留資格がないため、この後、国外退去処分となり、北朝鮮に強制送還される見通し。

 一方、マレーシア国営のベルナマ通信によると、警察は正男氏の殺害に関与した疑いで高麗航空職員のキム・ウギル職員の逮捕状をとったという。