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アレッポ制圧から2か月…市民は今

2017年3月2日 6:48
アレッポ制圧から2か月…市民は今

 内戦が続くシリアの激戦地アレッポを政権側が制圧してから2か月あまりがたつ。市民は日常を取り戻すため懸命な取り組みを続けている。

 アレッポの旧市街は、壊滅的な被害を受けた。足の踏み場もないようなガレキのはざまにも、ここで暮らし続けていこうとする人々の姿があった。

 水が止まっているため、古井戸を再びつかっている家も──。

 アレッポ住民・アハメドさん「シリア内戦中の4年前から水道はきてないよ」

 アレッポでの戦闘終結後、避難先から自宅に戻ったアハメドさん。もともとは配管工だったが、今は仕事がまったくない。戦闘で家が破壊された兄弟の家族も身を寄せている。もともと不安定だった電力は、内戦以降、完全に途絶えた。

 親類の子ども「(Q:サッカーのメッシ選手は知ってる?)メッシ、知ってる!(Q:テレビはあるの?)ないよ、電気がないから」

 一緒に暮らす家族「支援はないし、食べ物も飲み物も、お金もないの。夫の仕事がないから」

 命からがら生き延びた人々には、過酷な日常生活が待っていた。市は再建に向けた調査を始めたがどれほどの時間と費用がかかるのか見当もつけられずにいる。