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台湾ホンハイ 東芝半導体事業の買収に意欲

2017年3月2日 3:03

 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長は、東芝が売却を予定している半導体事業の買収をめぐり「真剣だ」と述べ、強い意欲を示した。

 経営難にあえぐ東芝は、稼ぎ頭のフラッシュメモリー事業を売却して、1兆円を超える資金を得る計画。ホンハイの郭台銘会長は、このフラッシュメモリー事業の買収について、「真剣だ」と述べ、強い意欲を示した。

 フラッシュメモリーの買収をめぐっては、アメリカのアップルや韓国のSKハイニックス、外資系ファンドなど10社近くが関心を示している。

 東芝は、売却の条件として、雇用や四日市工場での生産維持を求めていて、5月までには売却先を絞り込みたい考え。

 ホンハイは去年シャープを買収し、経営改革を進めているが、政府や経済界からは、東芝の技術が海外に流出することに懸念の声もあがっている。