ここが違う!今時の「タマゴサンド」事情
サンドイッチでおなじみの味といえば、パン屋でもコンビニでも売っているタマゴサンド。実は今、ビックリするほどユニークなものが人気だといいます。味と見た目で魅了するイマドキのタマゴサンドを宮本真智ちゃんが取材しました。
■ビジュアル系タマゴサンド!?
まずご紹介するのは「虎ノ門3206 BAKERY&CAFE」の「デビルドエッグサンド」。食パンの間には潰した卵ではなくゆで卵がぎっしり入っています。ほどよい半熟状態、キラキラの黄身、見た目ですでにノックアウトされそうです。
このタマゴサンドの中に入っているのはクリームチーズと蜂蜜などをあわせたタルタルソース+半熟のゆで卵。1つのサンドイッチに使う卵は2.5個分です。お味のほうは―
真智ちゃん「うん!もうTHEタマゴです!このソースがまろやかな酸味があって、そして、この白身の食感、あと黄身のうま味がおいしいです。もう続々と色んな味がおそってきます」
ゆで卵を潰さず、そのまま使っている理由とは―
月川さん「やっぱりクラッシュするよりは、このままの状態のちょっと半熟っぽいほうがおいしそうで、見た目の美しさがあるので」
まず大事なのが目に訴えかけるおいしさ。実際、他の商品もアボカドとチキンを挟んだもの、ローストビーフ、イチジクを挟んだものなどがありますがどれも食欲そそるビジュアルのサンドイッチです。とにかく女性のお客さんにウケているといいます。
■「ふわ!じゅわ!」和風タマゴサンド
続いては東京・港区の「天のや」の「玉子サンド」。店頭のメニューにはお好み焼きと書いてありますがタマゴサンドはあるのでしょうか。注文してみると―
真智ちゃん「おお!でもわたしが知っているタマゴサンドとはちょっと違います」
パンの中に挟まれているのは、なんとダシ巻き卵とからしを利かせた特製マヨネーズです。お味のほうは―
真智ちゃん「ふわ!じゅわ!という感じです。ふわっとしたパンの間から卵のじわじわとしたダシのうま味があふれ出てきます。しかもこのマヨネーズが良いアクセントになっていてパンと卵とよく合うんです」
天野さん「関東の方では珍しかったのかもしれないですね。ゆで卵のクラッシュしたタマゴサンドの方が主流だったので、さらに焼いた卵も洋風じゃなくて和風なのでそこがすごくビックリっていう感じでみなさんおっしゃいますけど」
実はこのお店は、昭和7年に大阪でオープンした甘味どころ。今でもあんみつなどもありますが玉子サンドは軽食として約50年前から扱っているそう。
卵焼きのダシは他の料理でも使うという関西風のダシを使用。フライパンで卵を焼いていくのですが…細かな味付けや焼き方は企業秘密。甘みをおさえた、ふわとろ食感の卵焼きが実にパンに合い、1日100人前以上売れる予約必須の看板商品となっています。