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袴田事件 DNA鑑定“手法に疑問”報告書

2017年2月28日 12:13
袴田事件 DNA鑑定“手法に疑問”報告書

 静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で、再審開始決定の決め手となった弁護側のDNA鑑定について、検証実験を行っていた専門家が、鑑定手法の有効性に疑問があるとする報告書をまとめたことが分かった。

 「袴田事件」を巡っては、再審開始決定の最大の根拠となっていた弁護側のDNA鑑定に検察側が不服を申し立てたため、東京高裁が専門家に依頼して検証実験を行っていた。この専門家が、弁護側の鑑定手法の有効性に疑問があるとする報告書をまとめ、東京高裁に提出していたことが関係者への取材で分かった。

 弁護側の反発が予想され、3年近くに及ぶ即時抗告審はさらに長期化する恐れが出てきた。