×

メキシコ外相「いらだち」米外相らと会談

2017年2月24日 7:03

 トランプ政権がメキシコからの不法移民対策を強化したことなどを巡り、アメリカとメキシコの外相らが23日に会談したが、議論は平行線に終わった。

 メキシコを訪問しているアメリカのティラーソン国務長官とケリー国土安全保障長官は23日、メキシコの外相らと会談した。この中ではトランプ政権が先日、強制送還の対象となるメキシコからの不法移民について、軽犯罪を犯した人にも拡大するなど対策を強化したことが議論された。

 メキシコ・ビデガライ外相「メキシコにとって害となるであろう政策について、懸念といらだちがある」

 アメリカ・ケリー国土安全保障長官「不法移民を大量に強制送還することはしない」「強制送還は、アメリカに入国した犯罪者に焦点をあてたものだ」

 両国の間の溝が改めて浮き彫りになった形だが、壁の費用負担や貿易協定の話はしてないという。

 一方、これに関連し、トランプ大統領は製造業の幹部との会合で、メキシコ国境の警備について「軍事作戦」と呼び、強化していることを強調した。また、メキシコとの間の貿易赤字の解消に向け、強い姿勢で臨む考えを改めて示した。