２２日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、発表された経済指標が市場予想よりよかったことや、減税政策への期待を受けて、ダウ平均株価は３０ドルあまり値を上げ、９営業日連続で過去最高値を更新した。

　２２日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比３２ドル６０セント高の２万０７７５ドル６０セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は５．３２ポイント下げて５８６０．６３となっている。

　この日は、原油の先物価格が下落したことや、連日の過去最高値更新を受けて、利益確定のための売りが優勢で始まった。しかし、この日に発表された中古住宅販売件数などの結果が市場予想よりもよかったことや、化学大手のデュポンが合併をめぐる動きを受けて買われたことなどで一転して値を上げた。トランプ政権の減税政策への期待も根強く、結局、ダウ平均株価は９営業日連続で過去最高値を更新している。

　市場関係者は「来週にはＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）のイエレン議長の講演があり、利上げをめぐる思惑で株価が動く可能性があるだろう」と話している。