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北朝鮮籍の男1人第三国潜伏か 正男氏殺害

2017年2月22日 5:10

 北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、現場から逃走した北朝鮮国籍の容疑者4人がインドネシアに出国した後、うち1人が北朝鮮に戻らず、第三国に潜伏している可能性があることがわかった。

 北朝鮮国籍の男4人は事件当日の13日、マレーシアを出国しているが、地元メディアによると、4人が乗ったのは犯行からわずか50分後のインドネシア・ジャカルタ行きの飛行機だった。インドネシア当局によると、4人は13日、ジャカルタに到着したことが確認されていて、このうち3人はその日の夜、ジャカルタから中東のドバイに向けて出国した。

 しかし、残る1人のオ・ジョンギル容疑者はいったんジャカルタに滞在した後、19日に飛行機でタイのバンコクに向かったという。その後の足取りはわかっていない。

 これまでマレーシアの地元メディアは、4人はジャカルタからドバイ、ロシアのウラジオストクを経由して北朝鮮に戻ったと伝えていたが、1人は第三国に潜伏している可能性が出てきた。

 一方、20日にマレーシアに入国したと伝えられた金正男氏の息子・金ハンソル氏だが、正男氏の遺体が安置されている病院は立ち寄りを否定していて、これまでのところ、その姿は確認されていない。