×

金正男氏“暗殺”女2人立ち会いで実況見分

2017年2月17日 18:04

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、石浜勇樹記者がマレーシア・クアラルンプールから最新情報を伝える。

 今回の事件の捜査本部が置かれているクアラルンプール近郊の警察署には、現在4人の男が逃走中だが、新たな逮捕者が出ればこちらに移送されてくることになっている。

 警察は17日の未明に、事件の現場となったクアラルンプール国際空港にフォン容疑者とシティ・アイシャ容疑者を立ちあわせて実況見分を行った。警察などによると銃で武装した警察官150人が厳重な警備を敷く中で、事件の現場となった4階の一部を閉鎖して行ったという。

 この実況見分では、科学捜査の専門家も加わりどのように毒の液体を正男氏の顔に吹きかけたかや逃走ルートなどを確認し、犯行当時の状況を再現した。現地メディアは正男氏が「とても痛い、とても痛い」「液体をかけられた」と言った直後に倒れたと最期の様子を伝えている。

 一方、正男氏の遺体の司法解剖はすでに2日前に終わっているが、まだ死因は明らかになっていない。現地メディアによると、警察は、正男氏の家族のDNAサンプルを提出するよう求めているということで、遺体の引き渡しは来週になるとの見通しも出ている。