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がん『5年生存率』69.4% 改善傾向

2017年2月16日 2:21

 国立がん研究センターは、がんと診断された患者が5年後に生存している割合『5年生存率』が、69.4%で、年々、改善傾向にあると発表した。

 5年生存率の公表は5回目で、2006年から3年間にがんと診断された12万を超える症例を分析したもの。その結果、がん全体での5年生存率は、69.4%だった。

 最初に調査を行った1997年から3年間にがんと診断された患者に比べて、7.4ポイント上昇していて、国立がん研究センターは、化学療法や検査技術の進歩の結果と分析している。

 また、『10年生存率』はがん全体で58.5%だった。部位別では、最も高いのは前立腺がんの94.5%で、次いで、甲状腺がんが89.3%、子宮体がんが81.9%となっている。

 最も低かったのは膵臓(すいぞう)がんの5.1%で、次いで、肝臓がんが16.4%となっている。