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気象庁「危険な波の海域」予測情報発信へ

2017年2月15日 21:17
気象庁「危険な波の海域」予測情報発信へ

 突然発生する大きな波、いわゆる「三角波」から船の安全を守るため、気象庁は危険な波が発生しやすい海域を予測し、情報発信する取り組みを、来月からスタートさせる。

 気象庁では現在、波の高さや波が来る方向の情報を、船舶関係者向けに提供している。しかし、違う方向からの2つの波が重なったりして突然生じる「三角波」などの危険な大波は、予測ができなかった。

 国は海難事故の主な原因の一つにこの「三角波」があるとしていて、2008年には千葉県銚子沖で漁船が転覆し、17人が死亡・行方不明となる事故も起きている。

 そこで気象庁は、スーパーコンピューターを改良し、日本を含む北西太平洋で2つ以上の異なる向きの波や黒潮の流れに逆らう波が生じる海域を予測。三角波が起こりやすい「危険海域」として、情報提供することにした。この情報は来月7日から発表される。