経営側と労働者側の賃上げ交渉「春闘」が本格的にスタートし、１５日、大手自動車メーカー各社の労働組合が、一斉に要求書を提出した。

　富士重工業では、労働組合が１人平均３０００円のベースアップを要求した。ベースアップとは、年齢や勤続年数などによる上昇分とは別に、月給を一律に引き上げるもので、去年、富士重工業では３０００円を要求し、１３００円で決着した。

　労働組合の全国組織「連合」などは、業績が悪化すれば減らされる一時金や賞与ではなく、月給の引き上げが必要だと訴えていて、このベースアップの動きがどこまで広がるかが焦点。