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柏崎刈羽原発 免震重要棟は耐震性不足か

2017年2月15日 11:43

 東京電力は、新潟県にある柏崎刈羽原発の緊急時の対応拠点の一つ「免震重要棟」が、想定している揺れに耐えられない可能性があることを初めて明らかにした。

 柏崎刈羽原発6号機、7号機は再稼働の前提となる原子力規制委員会による安全審査の終盤に入っているが、東京電力はこれまで、免震重要棟は震度7程度の地震には十分耐えられると説明していた。しかし、14日に開かれた審査会合で説明を一変させ、免震重要棟は想定される地震の半分の揺れにも耐えられない可能性があることを初めて明らかにした。

 土木部門での試算で、3年前にこの結果が出ていたが、社内での情報共有ができておらず、規制委員会に報告できていなかったと説明している。柏崎刈羽原発の審査は、早ければ年度内にも主な議論が終わるとみられていたが、長引く可能性が出てきた。