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20m超の“ご神体”燃やし…阿月神明祭

2017年2月12日 13:36
20m超の“ご神体”燃やし…阿月神明祭

 高さ20メートル以上の御神体を立てて燃やす、国の重要無形民俗文化財「阿月神明祭」が山口県柳井市で行われた。

 柳井市阿月に江戸時代の1644年から伝わる阿月神明祭。無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭りで、2009年には国の重要無形民俗文化財にも指定されている。

 “裸ん坊”と呼ばれる男たちは、氷点下1.6℃という寒さの中、全長約20メートルのご神体「神明様」を浜辺に立てていった。また、新婚の裸ん坊を海に投げ入れ祝福する「水祝い」が祭りの見どころ。

 そして夜、男性は武者踊りを、女性はすげ傘踊りを披露し、神明様に火が放たれる。

 装飾品を持ち帰ると縁起が良いとされていて、見物客はわれ先にと神明様に集まる。2体の神明様が無事に燃え、訪れた人たちは無病息災を祈っていた。