１１日夜、山形県寒河江市で奇祭・御塞神祭が行われた。ご神体には子宝を授かるといったご利益があるとされ、激しい奪い合いが繰り広げられた。

　この御塞神祭は、寒河江市平塩の熊野神社に７００年前から伝わるとされる小正月の行事。祭りでは初めに松の木を彫り込んで作ったご神体を祈とうし、魂を入れる。ご神体は男性のシンボルを表し、子宝を授かったり家内安全にご利益があると伝えられている。

　午後８時半、約３０体のご神体をめぐる争奪戦のスタート。次々に投げられるご神体をめぐり、あちらこちらで奪い合う光景が見られた。

　見事ご神体を手にした人たちは、ご利益にあやかり幸せを期待する笑顔を見せていた。