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日米首脳会談 経済の専門家の分析は?

2017年2月11日 15:40

 日米首脳会談を経済の専門家、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は次のように分析した。

 ■会談の評価
 マーケットが非常に懸念していた貿易摩擦の問題、為替の問題は首脳会談では、前面に出てこなかった。今後に、ある意味では先送りかもしれないが、首脳会談が非常に友好的な雰囲気の中で行われたということだと思う。

 ■会談の背景
 日米の当局が非常にお膳立てを慎重にやったのではないでしょうか。その象徴が、あの奔放な発言で有名なトランプ大統領がステートメントをペーパーをずっと読む、変な言葉を言わないようにお膳立てをしっかりしたというところでしょうね。

 ■今後の課題
 今後について、アメリカの貿易赤字、そのうちの8割がやはり、自動車の輸出なので、どうしても日本からアメリカの輸出に関して場合によると、自主規制を行うという選択肢も今後は出てくる可能性があると思う。

 ■市場への影響
 この日米同盟の基軸の強さ、これは、マーケットでも好感すると思う。いずれ、(日経平均が)1月の高値を抜いた場合、2万円に迫る局面も出てくる、それだけの素地、成果があった日米首脳会談だったと言える。