日本時間１１日未明、安倍首相はアメリカのトランプ大統領との首脳会談に臨む。今回の首脳会談のポイントについて、安倍首相に同行取材している青山記者が現地から伝える。

【経済】

　トランプ大統領は貿易や為替をめぐって日本を名指しで批判しているだけに、まずは経済問題が焦点となる。

　安倍首相は、日本企業がアメリカ国内に多くの雇用を生み出していることなどを例に挙げて、日米の経済関係はお互いに利益があるのだということをアピールする。その上で、今後もインフラなどへの投資を拡大していく方針を示す考え。

　これに対してトランプ大統領が理解を示すのか、日本批判の矛を収めるのかが焦点となる。

【安全保障】

　また、安全保障の問題は、忘れることはできない。中国や北朝鮮に対する抑止力を強めるためには、やはりトランプ大統領本人の意思が明確になることが重要。安倍首相としては、改めて沖縄の尖閣諸島がアメリカの防衛義務の適用範囲内だと確認して、東アジアの平和と安定のために日米が連携を強めていく方針で合意したい考え。

　両首脳は、会談後に共同文書を発表する方向で調整している。

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　今回の首脳会談を通じて、トランプ大統領の日本への姿勢が変化するのか、共同記者会見でトランプ大統領がどのような言葉で語るのかが、今後の日米関係を占う鍵となる。