アメリカのトランプ大統領は９日、日本の新幹線を評価した上でアメリカのインフラ整備が進むよう、税制改革案を近く発表する考えを示した。

　トランプ大統領「中国や日本では至る所で高速鉄道が走っている。皆さんの航空ビジネスと競争させるつもりはないが、アメリカに高速鉄道はひとつもない」

　トランプ大統領は航空会社の幹部らとの会合で、日本の新幹線などを評価した。その上で、アメリカの交通インフラは「時代遅れだ」と指摘、企業が整備を進められるよう「２～３週間以内に驚くべき税制改革を発表する」と述べた。

　現在、アメリカではテキサス州やカリフォルニア州などで高速鉄道を整備する計画が進んでいて、中には日本の新幹線をベースにした車両を導入するプロジェクトもある。１０日に予定の日米首脳会談でも高速鉄道整備への協力を提案するとみられ、安倍首相にとっては追い風となりそうだ。