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安倍首相が提案 米・高速鉄道計画への投資

2017年2月9日 10:53

 日米首脳会談で、安倍首相がトランプ大統領に提案するとみられるひとつが、アメリカの高速鉄道への投資。高速鉄道建設の現場で何が起きているのか、取材した。

 アメリカ・テキサス州で計画が進められている高速鉄道プロジェクト。首脳会談で安倍首相が協力を表明するひとつとみられている。

 プロジェクトを進める地元企業に展示されていたのは、日本の新幹線の模型。早ければ来年にも着工し、ダラスとヒューストンの間約390キロを1時間半で結ぶ計画。

 高速鉄道の事業主体、トラビス・ケリー氏「高速鉄道プロジェクトは多くの雇用を生み、トランプ政権の主張と合致する」

 企業は、この計画で新たに4万人以上の雇用が生まれると試算。地元ダラス市も日米首脳会談での後押しに期待を寄せている。

 ダラス市、ウィルソン副市長「安倍首相がトランプ大統領に売り込み、高速鉄道が必要だと納得させてほしい」

 一方、課題は1兆3000億円以上とされる建設費。すべて民間の投資でまかなう予定だが、現在は1割ほどしか資金は集まっておらず、日本からの投資に期待がかかっている。しかし一方で、日本への冷ややかな見方もある。

 建設に反対する住民の一人は、「これは日本のプロジェクトだ。アメリカではなく日本を偉大にする。この場所に高速鉄道は必要ない」と話した。