大手外食チェーンが相次いで去年１年間の決算を発表した。

　日本マクドナルドが発表した去年１年間の決算は、最終利益が５３億円と３年ぶりの黒字だった。異物混入問題や店舗の閉鎖などの影響で２０１５年は上場以来最大の赤字となったが、去年は期間限定メニューやポケモンＧＯとのコラボなどで客足が伸び売り上げは前年より１９．６％増えた。

　また、ガストなどを展開するファミリーレストラン最大手のすかいらーくは、去年１年間の営業利益が１２．４％増と前の年に続き、過去最高益を更新した。節約志向が高まる中、全体の売上高は１％増とほぼ横ばいだったが、物流などのコスト削減効果や円高により食材の調達価格が安く抑えられたことが増益の要因。

　すかいらーくは深夜営業を大幅に縮小する方針を打ち出している。深夜帯の売り上げに影響するものの、人材をしっかり確保し、新規出店を加速することなどでさらなる成長を目指すとしている。