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東洋ゴム タンカー向け製品でも不正行為

2017年2月7日 21:19
東洋ゴム タンカー向け製品でも不正行為

 東洋ゴム工業は、免震ゴムの性能偽装問題に続き、別のゴム製品でも性能データの検査をせずに「合格」とする不正行為があったと発表した。

 問題があったのは、東洋ゴムの子会社「東洋ゴム化工品」が製造・販売する、タンカー向けの「シートリング」と呼ばれるゴム製品。

 発表によると、東洋ゴム化工品の明石工場に勤務する30代の男性検査員が、2017年までの8年にわたり、生産された約13万個の製品を対象にした品質検査を行っていなかった。その際、過去の検査データを引用するなどして「合格」としていたが、現段階で被害などは確認されていないという。

 東洋ゴムを巡って、性能偽装が発覚するのは4度目で、免震ゴムの偽装については、大阪府警などが不正競争防止法違反の疑いで捜査している。