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“牛角”装うニセ広告 代表「申し訳ない」

2017年2月7日 3:58
“牛角”装うニセ広告 代表「申し訳ない」

 焼き肉チェーン店の「牛角」を装ったネット上の偽のキャンペーンが問題となっている。『牛角食べ放題 20000円分』などとうたったキャンペーン、クリックするとどうなるか取材した。

 ■偽キャンペーン、やってみた

 ツイッターに投稿された偽のキャンペーン。『牛角食べ放題キャンペーン開催中』と書かれ、牛角とそっくりなロゴも表示されている。また、別の投稿では『牛角で焼肉タダ食いの神キャンペーン』をやっているとし、URLが表示されていた。そのURLにとんでみた。

 すると、『スクラッチキャンペーン』と書かれた画面になり、スマートフォン上に表示されたスクラッチを3つ削るように促してくる。削ってみると、『1等 20000円分』と表示され、『受取り』ボタンが表示された。ちなみに、記者は何度かスクラッチを削ってみたが、必ず1等が出た。

 『受取り』ボタンを押すと空メールを送るように指示され、さらに有料スポンサーサイトの登録を促してきた。

 つまり偽のキャンペーンサイトは、アクセスした人のメールアドレスを集め、さらに有料スポンサーサイトに登録を誘導するものだったのだ。

 さらに、画面をスクロールしていくと小さな文字で、2万円分は「抽選の上、お送りする」とし、「抽選に漏れてしまった場合の案内はお届けしていない」とあった。

 ■運営会社代表を電話で直撃

 本当に2万円分を受け取れた人はいるのだろうか。6日午後9時過ぎ、東京・上野にある運営会社の代表が電話取材に応じた。

 運営会社代表「牛角さまのキャンペーンに非常に類似しているようなことを、弊社の方で行ってしまいました。誠に申し訳ございませんでした」

 記者「『必ずもらえる』とうたっておきながら抽選。これは虚偽では?」

 運営会社代表「私の方で管理ができていなかった。申し訳ないと思っています」

 記者「実際に当たった人はいる?」

 運営会社代表「いるはずです」

 記者「何人くらい?」

 運営会社代表「今後、きっちり対応していこうと思いますので、現在調査中になります」

 運営会社の代表は、当選者にはサイト上で2万ポイントを付与し、当選者はそれを現金に交換して牛角に行くと説明した。

 記者「ということは牛角は一切関係ないですよね?」

 運営会社代表「その通りです」「もっとサイトをよくしたいと思っていたんですけど、その形が、こういった形で誤解を招いて問題になってしまったことは、本当に申し訳ないと思っております」

 運営会社は、問題となったキャンペーン広告を削除。管理体制を強化するとしている。