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EU首脳トランプ政権へ懸念も、英の離脱で

2017年2月4日 15:26

 EU(=ヨーロッパ連合)は3日、マルタで非公式の首脳会議を開いた。各国からはアメリカのトランプ大統領の政策への懸念が相次いだ。

 議長国マルタ・ムスカット首相「28の全加盟国がアメリカの新政権の政策を懸念している」

 会議では各国の首脳からトランプ大統領が出した入国停止の大統領令などへの懸念が相次いだ。またEUを軽視するトランプ大統領の発言についても、フランスのオランド大統領が「受け入れられない圧力だ」と批判した。

 トランプ大統領に対抗するため加盟国の結束強化を訴えたEUだが、一方でイギリスの離脱という難しい問題を抱えている。午後の会議はイギリス抜きの27か国で行われた他、一部の加盟国からはトランプ大統領との関係を重視するメイ首相を批判する声も出ており、イギリスと他の国の温度差が浮き彫りとなった。

 EU・トゥスク大統領「もっとも怖いのは、EU各国がしっかり団結できないことだ」

 イギリスの離脱によるEU崩壊への懸念とトランプ大統領の誕生。難しい課題を突きつけられているEUの立場が鮮明となっている。