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金融規制緩和の大統領令に署名 ダウ大台に

2017年2月4日 8:45

 アメリカのトランプ大統領は3日、金融機関などへの規制を緩和する大統領令に署名した。これを受けてニューヨーク株式市場のダウ平均株価は再び2万ドルの大台を回復している。

 トランプ大統領「きょうの署名がアメリカの金融システム規制の核となる。これ以上のものはない」

 3日、トランプ大統領が署名したのは、銀行などへの金融規制を見直す大統領令。2008年のリーマンショックを受け、オバマ政権下で成立した銀行などがリスクの大きい取引を行うことを規制する法律を修正することが柱となっている。

 トランプ大統領「私にはすばらしいビジネスを行う友人がたくさんいる。しかし法律の規制のため銀行がお金を貸したがらないのだ」

 トランプ大統領が公約として掲げていたもので、金融規制を緩和することで、企業などに資金を供給しやすくし、経済を底上げする狙いがある。

 一方、この日に発表されたアメリカの1月の雇用統計でも就業者数は22万7000人と、市場の予想を上回った。

 トランプ大統領「この大きな動きを続ける。雇用を取り戻し税金を下げ規制を取り除く」

 規制緩和の大統領令と好調な雇用状況を受けてニューヨーク株式市場では金融関連株を中心に大きく買われ、ダウ平均株価が再び2万ドルの大台を回復している。