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佐々木蔵之介、ドイツで献身した医師に迫る

2017年2月1日 11:26
佐々木蔵之介、ドイツで献身した医師に迫る

 俳優の佐々木蔵之介(48)が先ごろ、都内で読売テレビ・日本テレビ系で5日に放送されるドキュメンタリー特番「ドイツ人が愛した日本人 −佐々木蔵之介が巡る、ある医師の物語−」(午後3時〜、一部地域を除く)の取材会に出席した。
 
 日本を離れ、現地の人々のために尽くした知られざる日本人の偉業に迫る番組で、昨年2月に放送した「キューバが愛した日本人 〜向井理、最後の楽園へ〜」に続く第2弾。

 第二次世界大戦時のドイツ・ヴリーツェンで人々をチフスの猛威から救った日本人医師、肥沼信次氏の足跡を追っている。
 
 佐々木も「番組のオファーがあるまで、知らなかった」という人物だが、現地では献身ぶりが死後70年の今も語り継がれているという。「日本に帰ることもできたのに、ドイツに残って、食料も飲み物も火も電気もない焼け野原で、自分でベルリンから薬を運んで、命を賭して住民の命を救った。自分も半年後に(30代で)死んでいる。ぜひ多くの方に、知ってほしい」と熱く呼びかけた。
 
 ロケは昨年12月14日〜19日まで、ドイツ各地で。
 すべての撮影が終わり、食事をしていた際、ドイツの首都、ベルリンのクリスマスマーケットにトラックが突っ込むというテロがあった。佐々木は「コーディネーターの方がスマホを見て、テロがあったことを教えてくれた。取材した現場でした。翌日、起きて現場に行ったら、報道陣がいて、規制線が張られていて……、命の大切さをあらためて感じましたね」と、静かな口調で振り返った。