日本初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんが３０日、国連・宇宙局の科学技術小委員会の議長に就任した。日本人、そして元女性宇宙飛行士として初めて。

　この委員会は、宇宙の平和利用について、科学や技術的な見地から議論をする場で、使えなくなった衛星などいわゆる宇宙ゴミの対策や、衛星を使った災害監視などについて話しあう。

　向井さんは初日の議長挨拶で、「民間も含め、宇宙開発が進んでいる。宇宙ゴミについての議論を深めながら、宇宙開発に途上国も参加できるよう技術支援も検討したい」と述べた。

　直近の課題は、来年末までにまとめる予定の宇宙ゴミのガイドライン作りだが、まだ３割ほどしか固まっておらず、今後、向井さんが１年間の任期中に加盟国の意見をまとめ、完成へのメドをつけられるのかが焦点となる。