×

仏大統領、トランプ氏に“厳しい姿勢”

2017年1月29日 12:33

 アメリカのトランプ大統領は28日、就任後初めて、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行った。

 トランプ大統領は週末にもかかわらず、安倍首相に加え、4か国の首脳と電話会談を重ね、トランプ外交を加速させている。

 就任後初となるプーチン大統領との会談は約1時間行われた。シリア情勢や過激派組織「イスラム国」との戦いでの協力について話し合ったという。アメリカ側は「前向きな会談で、修復が必要な両国関係改善のための重要な始まり」だと評価している。

 一方、フランスとの会談は厳しいものとなったもよう。オランド大統領は電話会談に先駆け、トランプ大統領に厳しい姿勢を示していた。

 オランド大統領「アメリカから聞こえてくる演説は、過激な考え方を助長している」

 フランス側の発表によると、オランド大統領は会談で、アメリカ第一主義を掲げるトランプ大統領の内向きな経済政策について、「出口のないやり方だ」とけん制したという。また、全ての国からの難民受け入れの一時停止という措置についても、「難民の受け入れは重要だ」と訴えたとしている。

 国際社会に与える影響を顧みず、自らのやり方を貫くトランプ大統領に対し、難民問題を看過できないヨーロッパの首脳からは厳しい目が注がれることになりそうだ。