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55周年イヤー舟木一夫「褒めてあげたい」

2017年1月28日 14:49
55周年イヤー舟木一夫「褒めてあげたい」

 歌手の舟木一夫(72)が28日、東京・新橋演舞場で「芸能生活55周年記念 舟木一夫シアターコンサート2017」を行った。

 1963年6月に「高校三年生」でデビューした舟木にとって、今年は芸能生活55周年イヤー。
 55周年記念シングルとして新録音した楽曲「みんな旅人」など、アンコールを含め全29曲を披露した。

 取材に応じた舟木は、55年の歩みについて「いや〜、よく来たねって感じ。時々、小学生の坊主頭だったときを思い出すんですよ。あの坊主頭の少年が、よくここまで来ましたねって感じ。ほんのちょっとだけ褒めてあげてもいいかな。自分に対しての“手綱”は少しだけゆるくなっていますよ」と、にっこり。
 年を重ねるにつれ、歌との向き合い方がより素直になってきたそうで、「30代、40代、50代のときはある程度『まとまった歌を聞かせよう』という思いがあったけど、もう不思議なことに『その歌、その歌の“馬なり”でいくのがいいかな』と思っている。声も衰えてくるしね」と話した。

 55周年にちなみ、今年は全国55カ所でコンサートを行うが、見据える先は早くも60周年。
 今後について「生涯現役という名のフェードアウト、それがいいな」と明かし、「とにかく一日でも長く、声が割といい状態なので“馬なり”で。鼻歌で流行歌を聞かせていきたい。『おい!舟木の姿、見えなくなったぞ』って言われて、その4、5日後に死亡記事が出るような。やっぱり生涯現役っていいですよね。ステージに立てなくなって5年も10年も生きているのは、勘弁してほしい。まあ、当分、頑張りますよ」と、さらなる活躍を誓った。