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メキシコに課税で“壁建設”実現は可能?

2017年1月27日 13:42

 アメリカのトランプ大統領が誕生してから1週間。トランプ政権はメキシコ国境沿いの壁の建設費用に充てるとして、メキシコからの輸入品に高い税金をかける可能性を示した。

 次々と目玉公約を実行に移しているトランプ大統領。経営者らしい行動力を前面に打ち出しているが、批判の声も高まっている。

 トランプ大統領は26日、大統領専用機「エアフォースワン」に初めて搭乗し、執務室を公開した。

 トランプ大統領「(Q:初めての大統領専用機は?)美しい。すばらしい飛行機だ」

 この日、トランプ大統領は、国境に造る壁の建設費用の負担を拒否するメキシコとの首脳会談を中止した上で、建設費用については強引な回収策を示した。

 ホワイトハウス・スパイサー報道官「メキシコなど貿易赤字のある国からの輸入品に20%の税金をかければ、簡単に壁の建設費用をまかなうことができる」

 こうした税金をかけることは実際に可能なのか、現状では不透明だ。この20%が「関税」であるとすれば、WTO(=世界貿易機関)に加盟しているアメリカが、同じ加盟国であるメキシコだけに高い関税を課すことは違反となる。その後、報道官は「選択肢の一つだ」と表現を弱めたが、メキシコ側の反発は必至。

 一方で国内でも反発の動きが続いている。26日も大規模な抗議活動が行われるなど、トランプ大統領が国民に呼びかけた「団結」とはほど遠い状況。