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民進議員「安易な土俵」日米FTA巡り応酬

2017年1月27日 14:44
民進議員「安易な土俵」日米FTA巡り応酬

 民進党の福島伸享議員は27日の衆議院予算委員会で、アメリカのトランプ大統領が求めてくるとみられる日米2国間の貿易協定について、安倍首相に「安易な土俵に乗るべきではない」とただした。福島議員の追及に対して、安倍首相は「最初からそんなに弱気になっていてはダメだ」と反論した。

 福島議員「私は、TPPがダメだから、じゃあ日米の2国間協議だという安易な土俵に乗るべきではないと思うんです」

 安倍首相「貿易については、幅広くやっていくというのが原則です。(これまでも)しっかりと取るべきものは取っているわけでございまして、最初からそんな弱気になっていては、やはりダメなんですね」

 また、安倍首相は2国間の貿易協定について、「一方的に譲歩して得るものがないということにはならない」と強調した。さらに、「それぞれの国が力にものを言わせて制度をつくっていくのは、世界にとって不幸なことだ」と述べ、トランプ大統領に対して、公正でフェアなルールの重要性を訴えていく考えを示した。

 安倍首相はまた、「アメリカがどういう考えを持っているか直接聞いてみないと分からない」と述べ、トランプ政権の出方がつかみ切れていない現状を明らかにした。