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天下りあっせん問題“想定問答”にウソ並ぶ

2017年1月25日 0:04

 文部科学省の前局長の早稲田大学への再就職あっせん問題で、再就職等監視委員会の調査に備えて文部科学省が作成していた想定問答の内容が明らかになった。

 この想定問答は、吉田大輔前高等教育局長が在職中に、早稲田大学に求職活動をしていたことを隠すために文部科学省が作成した。

 吉田前局長の早稲田大学への再就職は、文科省側が打診し実現した。しかし、想定問答では「高等教育行政に詳しい人がいれば教えてほしい」などと早稲田大学側から求めたように答えるよう指示している。

 また、再就職は現職の職員が仲介したにもかかわらず、OBが仲介したことにするなど、口裏合わせのためのウソの説明が並んでいる。

 文科省は調査チームを設置し、一連の天下り問題について3月末までに調査結果を出す方針。