富山県南砺市利賀村で１６日に発生した地滑りで、土砂は２１日未明にかけても動き、不安定な状態が続いている。

　地滑りが起きた現場周辺では、２１日は朝から土砂や、降り積もった雪を取り除く作業が行われている。崩れ落ちた土砂は、２１日午後現在は動きはないが、２０日夜から２１日午前３時ごろにかけては動きがあり、危険な状態が続いている。

　このため、２０日早朝から続く県道の通行止めは解除のめどが立っておらず、２４世帯９５人は車の行き来ができず孤立状態が続いている。２０日に６世帯１０人に出された避難勧告は２１日も継続していて自主避難を含め現在、７世帯１１人が避難している。

　今後さらに土砂が崩れ、電柱が倒れて電気の供給が止まることを防ぐため、２１日午後からは仮設の電柱を建てる工事が行われる予定。