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船村徹、医者の指導と母の遺言の板挟みに

2017年1月18日 21:07
船村徹、医者の指導と母の遺言の板挟みに

 文化勲章を受章した作曲家の船村徹(84)を祝福する「船村徹先生の文化勲章受章を祝う会」が18日、都内で開催され、政財界芸能界から約500人がお祝いに駆け付けた。
 
 開演前に船村は、「船村徹同門会会長」で歌手の鳥羽一郎(64)と取材に対応した。
 
 「諸先輩方がこちらに(勲章の)お忘れ物をしていった。私がお届けする役だと思う。ちゃんとお届けします」と、あらためて受章の実感を報告。童画(今でいうアニメーション)音楽がヨーロッパで評価された際にフランス人やドイツ人と接し、「日本人なんだという意識が強くなり、大衆の音楽を日本一にしようとやりました」と、作曲に取り組んだことを振り返った。
 
 昨年4月30日に入院し、5月6日に心臓弁置き換え手術を受け、7月9日に退院した。
 「死ぬかと思った」と当時を回想し、「先生がタバコは吸わないように、お酒は少しはいいですと言うので、『分かった、ふかすだけならいいんだ』と葉巻をやっています。あれは吸わないから」と茶目っ気たっぷりに話した。
 
 タバコを吸うことは、栃木から上京する際、「明治生まれの母に、東京は空気が悪いからタバコを吸うようにと言われた。母の遺言です」としみじみ。「先生の言うことを守ると母を裏切ることになる」とユーモアたっぷりに明かした。