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英ポンドが対ドルで約3か月ぶりの安値に

2017年1月17日 2:33

 イギリスのメイ首相が17日にEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱の方針について演説するとみられる中、週明けの16日の外国為替市場でイギリスの通貨・ポンドが下落し、約3か月ぶりの安値となった。

 外国為替市場は16日、対ドルで一時1ポンド=1.20ドルを割り込み、約3か月ぶりの安値となった。先週末、一部のイギリスメディアが、メイ首相が17日に行う演説で、EUの単一市場に残ることよりも移民の流入の制限を重視する強硬路線の方針を表明すると報じていて、経済が減速するとの懸念からポンドが売られたとみられる。

 ロンドンの市場関係者は「強硬路線を発表したとしても、対策として法人税を減税するのではというウワサもある。17日の会見次第でまた大きく市場が変動するだろう」と指摘している。

 一方、メイ首相の報道官は「一連の報道は推測だ」とコメントしている。