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介護など会社に配慮されず「転勤」3割以上

2017年1月11日 21:00
介護など会社に配慮されず「転勤」3割以上

 勤務地を変更する「転勤」についての初めての大規模調査が行われ、親の介護などを理由に転勤の免除などを求めた社員の3割以上が会社側から配慮されず、転勤したと答えたことがわかった。

 この調査は、「転勤」による社員やその家族の生活への影響などを調べたもので、転勤を経験した男女約5800人からの回答をまとめたもの。その結果、転勤によって困難を感じることとして、「介護」と答えた人は全体の7割を超え、「育児」は5割を超えた。また、「子供を持つこと」「結婚」も約3割になった。

 また、親の介護や出産などで、転勤の免除や時期の変更を会社側に求めた人のうち、会社側の「配慮はなく転勤した」と答えた人が3割以上に上り、転勤に関するルールを希望している人が7割弱に上った。厚生労働省では、こうした調査結果などをもとに、企業に向けた「転勤」に関する指針を作成する方針。