歌舞伎俳優の尾上松也（３１）、坂東巳之助（２７）、中村壱太郎（２６）らが２日、東京・浅草公会堂で「新春浅草歌舞伎」（２６日まで）の初日公演を行った。

　本番前には、会場前で恒例の鏡開きを開催。歩道を埋め尽くすほどの大勢の歌舞伎ファンが詰めかけた。
　
　３年目の出演となる松也は「（前回より）より向上していかなきゃいけないなという風に気持ちを高めております」ときりり。

　1月の歌舞伎興行は、新橋演舞場で市川右團次、大阪松竹座で中村芝翫の襲名興行がある。松也は「このお正月に２座が襲名興行ということで、非常に華やかでめでたい空気に包まれております。お正月ムードと襲名ムードのすごく華やかな明るい歌舞伎界の空気に乗っかりまして、私たちもこの浅草の街、そして浅草歌舞伎を全員で一生懸命に盛り上げたいと思っております」と意気込みを語った。

　年末年始は、浅草での公演やイベントへの出席が恒例となっている巳之助も「今年もこの浅草という街の活気・元気を自分の体に取り込んで、２０１７年最高のスタートが切れるように頑張ってまいります」と晴れ晴れとした表情であいさつ。

　「３年ぶりに浅草の地に戻ってくることができました！」と盛り上げた壱太郎は、「しかし残念ながら私、第１部だけの出演でございます」と皮肉っぽく話すと、会場からは「えー！」と落胆の声が…。共演者から「（第２部も）出てくれ出てくれ！（スケジュール的に）出られるの？」と口々に呼び声がかかると、壱太郎はニヒルな笑みを浮かべ「（スケジュール的にも）出れなくはないと思います。皆様こうご期待ください」と期待をあおった。