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ドゥテルテ大統領「米大使はスパイが多い」

2016年12月31日 2:08

 フィリピンのドゥテルテ大統領は29日、メディアのインタビューで、「アメリカの大使にはスパイが多い」などと発言した。これまでにもドゥテルテ大統領の発言に不快感を示しているアメリカ政府からの反発も予想される。

 フィリピンメディアのインタビューに応じたドゥテルテ大統領は、「アメリカの大使の多くがプロの外交官ではなく、CIA(=アメリカ中央情報局)と連携し、スパイ行為を行っている」などと述べた。

 また、ドゥテルテ大統領は、「アメリカ大使らは、ほかの国の政府を弱体化させることを得意としている」とも発言した。

 さらに、中国が南シナ海で造成した人工島に関しても、「本当に深刻な問題なのであれば、アメリカが最初から止めるべきだ」などとも述べ、自身は問題視していない姿勢を示すとともに、アメリカの姿勢をけん制した。

 反米的な発言を繰り返すドゥテルテ大統領に、アメリカ政府はこれまでにも不快感を示していて、今回の発言に対してもアメリカ政府からの反発を受けることも予想される。