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【市川染五郎】今年の漢字一字は…「力」

2016年12月31日 12:29
【市川染五郎】今年の漢字一字は…「力」

 歌舞伎俳優の市川染五郎(43)がこのほど当サイトの取材に応じ、今年の活動を漢字一文字で「力」と総括した。

 染五郎は「いろんな“力”があると思いますが、特に感じた力というのは歌舞伎という歴史の力です」と明かし、「ラスベガス公演も行きました、新作歌舞伎もありました、もちろん古典歌舞伎もありました。それもこれも、400年以上の歴史を生き抜いてきた歌舞伎の力ではないかと思います。それに助けられて、1年舞台に立ち続けることができました」と活動を振り返った。

 中でもやはり、5月に米・ラスベガスのMGMグランド デヴィッド・カッパーフィールド劇場で上演した新作歌舞伎「獅子王 SHI-SHI-O」が、印象深いという。染五郎は「ラスベガスで初めて歌舞伎を新作で上演できたことば僕にとって一番大きな時間でした」と笑みを浮かべた。

 2017年は、東京・歌舞伎座の「壽 初春大歌舞伎」から幕を開け、5月には歌舞伎とフィギュアのコラボショー「氷艶 hyoen2017−破沙羅(バサラ)-」(5月20日〜22日、国立代々木競技場 第一体育館)という、新たな試みにも挑戦する。出演は染五郎のほか、プロフィギュアスケーターの荒川静香さんや高橋大輔さん。

 氷艶の演出も手掛ける染五郎は、「数年前からスケートで歌舞伎の作品を作れないか、と夢見ていました。(想像を膨らませながら)夢見ていた気持ち、そのときの楽しい気持ちを忘れずに、作り上げたい。とても美しくて、感動していただける作品にしたい」と意欲を伝えた。舞台は氷上のみ。もちろん染五郎もスケート靴をはいて滑るという。

 ストーリーは“勧善懲悪”がテーマで、時代を飛び越えて源義経(高橋さん)と仁木弾正(染五郎)が対決、荒川さんは女神を演じる。染五郎は「仁木弾正は悪の権現。悪の代表的なキャラクターです。妖術を使っての立ち廻りやアクションも見どころです。ぜひ、ご期待下さい」と呼びかけた。