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日米首脳が真珠湾で慰霊「和解の象徴に」

2016年12月28日 11:48
日米首脳が真珠湾で慰霊「和解の象徴に」

 安倍首相は日本時間28日朝、アメリカのオバマ大統領とともにハワイの慰霊施設を訪れ、真珠湾を日米の「和解の象徴にしたい」などと訴えた。

 安倍首相はオバマ大統領とともに太平洋戦争の発端となった真珠湾攻撃の犠牲者を追悼するアリゾナ記念館を訪れ、花輪を手向けた。その後、両首脳はそろって演説を行った。

 安倍首相「この地で命を落とした人々の御霊(みたま)に、ここから始まった戦いが奪ったすべての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった数知れぬ無辜(むこ)の民の魂に、永劫(えいごう)の哀悼の誠をささげます。私たち日本人の子供たちそしてオバマ大統領、皆さんアメリカ人の子供たちが、またその子供たち孫たちが、そして世界中の人々が、パールハーバーを和解の象徴として記憶し続けてくれることを私は願います」

 安倍首相はまた、日本の戦後70年の平和国家としての歩みに「静かな誇りを感じる」として、不戦の誓いを今後も貫く考えを示した。その上で「皆さんが送ってくれたセーターで、ミルクで日本人は未来へと命をつなぐことができた」と太平洋戦争後にアメリカが示した寛容さへの感謝を強調し、アメリカのリーダーシップの下、「私たちは平和と繁栄を享受することができた」と言葉を重ねた。

 オバマ大統領「ともに世界に対して平和は戦争に勝るというメッセージを伝えたい。和解には報復を超える恩恵があります。この静かな湾で我々は犠牲者に敬意を表し、友人としてこの国のために力を尽くしているすべての人々に感謝します」