２８日の安倍首相の真珠湾訪問は一体どのようなものになるのか。現地から柳沢高志記者が伝える。

　安倍首相は２８日、かつて敵として戦ったアメリカのオバマ大統領と真珠湾への歴史的訪問を行い、日米の「和解」、そして揺るぎない同盟関係を世界に強く発信する。

　安倍首相は、周辺に対し真珠湾訪問について、「去年からずっと考えていた」と話している。これでオバマ大統領の広島訪問とあわせ太平洋戦争の象徴的な２つの場所を、日米の首脳が共に訪れることになり、日米の和解と同盟の強固さを世界にアピールする。

　真珠湾ではオバマ大統領との最後の首脳会談も行い、この４年間を経済や安全保障など幅広い分野で日米関係を深めてきたとして、総括する予定。

　また、慰霊を行った後にはオバマ大統領と共に演説を行う。演説では日米同盟は世界の課題に共に立ち向かう「希望の同盟」であり、これが未来においても変わらないことを強調する予定で、トランプ次期大統領に対してもさらなる関係強化を訴える狙いがある。