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安倍首相 単独インタビュー全文(1)

2016年12月19日 16:37
安倍首相 単独インタビュー全文(1)
 2日にわたる日露首脳会談を終えた安倍首相は17日、日本テレビの単独インタビューに応じた。首相公邸の書斎で行われたインタビューの内容を全文掲載。(1/8)

<聞き手:報道局政治部・伊佐治健部長>


■日露首脳会談を振り返って…


Q.2日にわたる日露首脳会談。プーチン大統領との6時間の会談。少しお疲れもあるのでは。

--そうですね。全体として6時間半で、長門における会談だけで5時間。11時35分までやりました。そして2人だけで95分。真剣勝負でしたし、島民のみなさんの思いも胸に刻みつけておりましたので、昨日はよく寝られましたけども。

Q.島民の思いを背負ってビザなし渡航の環境拡大、そして経済協力など色んな形で成果はあった。私どもは今日は焦点の領土問題・平和条約交渉について詳しく伺っていきたい。平和条約問題解決に向けて両首脳が真摯(しんし)な決意で表明したということが書かれていた。これは大きな意味を持つんでしょうか。

--あの、そこが一番この声明で大きな意味を持つところであります。平和条約問題を解決するとの両首脳の真摯な決意を示す、つまり私たちの手でこの問題を解決していくんだという決意をあの声明の中で私もそう思っているし、またプーチン大統領もそう思っているんだということを示すことに大きな意味があったと思っています。

Q.今回、首脳会談を前にしてプーチン大統領に日本テレビが取材した。プーチン大統領からは領土問題は存在しないという発言もあった。今回の首脳会談の中で領土問題は存在しないという発言はあったんでしょうか?

--それは全くありません。プーチン大統領は、今回の会談そのものを新しいアプローチによる会談にしていこうとそう考えていました。それは今年既に我々はソチで、ウラジオで、そしてリマで会談を行ってきました。その結果ですね、長門においてはまさに新しいアプローチで平和条約の問題を解決しよう、その考え方の下で話をしましたから、その結果ですね、4島の問題がないというのであれば、これ平和条約の問題もないということですから。

 しかしそうではなくて、この声明に平和条約問題を解決をするとの両首脳の真摯な決意、まさに真正面から誠実に向き合っていくんだということをお互いに示すことができた。それが一番大きな成果でありました。まだこれから困難な道は続きますが、重要なそして大きな一歩であったと。平和条約締結に向けて4島の問題を解決する、その道に向けて大きな一歩を示すことが、踏み出すことができたと思います。