豊洲市場について業者の一部から使い勝手が悪いとの不満の声が上がっている問題で、仲卸業者が実際に荷物運搬用の車を走らせた際の映像を公開した。

　映像は、築地市場の、ある仲卸業者が、先月、豊洲市場の水産仲卸売場棟で実際に荷物を運搬する車両を走らせた際のもの。市場内のスロープにあるヘアピンカーブでは、「ターレ」とよばれる小型運搬車の荷物が落ちたり、傾いたりして、スムーズに走れないこともあったという。

　築地市場仲卸・関戸富夫氏「市場の中には２０００～３０００台のターレがあると言われています。とにかく車線が狭いので、衝突の危険性を非常に感じました」

　この業者は東京都に対し、「実際に想定される数のターレなどを走らせて、問題点を検証してほしい」としている。

　豊洲市場をめぐっては、ほかにも一部の業者から、店舗の間口が狭いといった使い勝手の悪さについて不満の声が上がっている。