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食い逃げと言われても…与野党から厳しい声

2016年12月16日 19:09
食い逃げと言われても…与野党から厳しい声

 日露首脳会談で北方領土問題に大きな進展が見られなかったことについて、与野党からは厳しい声が上がっている。

 民進党の蓮舫代表は「結果として日本の大規模な経済援助で終わった印象だ」と批判した。

 蓮舫代表「領土問題で進展、あるいは道筋が見えるものだと思っていたものが、結果として、大規模な我が国の経済援助で終わったような印象があります。非常に残念です」

 一方、岸田外相は「大きな一歩を踏み出した」と強調している。

 しかし、与党・自民党のある閣僚経験者は「経済協力の食い逃げと言われても仕方がない」と嘆いている。自民党のベテラン議員は「安倍首相がプーチン大統領に振り回された。山口で会談した意味が全くない」と語っている。

 安倍首相周辺は、温泉旅館での会談の雰囲気は「最高によかった」と話している。しかし、その雰囲気とは裏腹に、国家の主権にかかわる領土問題を巡っては、安倍首相自身が16日の会見で「まだまだ困難な道は続く」と認めざるを得ない状況となった。