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火山観測データ 気象庁HPに掲載へ

2016年12月15日 19:31

 火山活動の状態を地元の防災関係者や登山者らに知ってもらうため、気象庁は今月末から観測データをホームページに掲載することになった。

 2014年、戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火を受けて気象庁は、噴火警戒レベルの引き上げ基準を公表するなど、登山者や地元自治体にも分かりやすい火山情報の提供を検討してきた。

 そうした中、今月21日からホームページに掲載されるのは気象庁が火山観測に使っているデータで、日ごとの地震回数や火山性微動の発生状況、噴煙の高さのほか、衛星を使い観測した長期的な山体の伸び縮みのデータなどが毎日夕方に更新される。

 対象となる火山は富士山や桜島など気象庁が24時間態勢で監視する全国50火山。

 気象庁は「火山のある地元自治体や住民のほかにも火山周辺に行く登山者や観光客に火山活動の状態を知ってほしい」としている。さらにホームページでは、御嶽山など21火山の火口に新たに設置したカメラの画像も見ることができる。