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放射性廃棄物の管理「全て改善」と虚偽報告

2016年12月14日 22:00

 青森県でウラン濃縮工場を運営する日本原燃が、放射性廃棄物の管理体制について「全て改善された」と虚偽の報告書をまとめていたことが分かった。

 日本原燃が運営するウラン濃縮工場では昨年、低レベルの放射性廃棄物を8年間にわたって規定とは異なる場所に保管していたことが発覚し、原子力規制委員会が法令違反だと判断して繰り返し改善を求めていた。これを受けて日本原燃は今年9月に再発防止策を取りまとめていたが、規制委員会が先月と今月に行った検査で、実際には業務の改善が完了していないのに「全て改善した」などと、社内で虚偽の報告をしていたことが分かった。

 規制委員会は、「組織的に相当欠陥がある」と日本原燃を批判し、詳しい経緯などを来月末までに報告するよう命令した。