１３日夜、沖縄本島の東海上で、アメリカ海兵隊の新型輸送機「オスプレイ」が不時着し、大破した。残骸が残されている現場の海岸から佐藤拓記者が伝える。

　オスプレイの機体の残骸は、海岸沿いの浅瀬に散乱している。朝方よりも潮が引き、バラバラになった機体の様子がはっきりと確認できるようになった。

　防衛省などによると、１３日午後９時半頃、アメリカ軍普天間基地所属のオスプレイ１機が、普天間基地の移設先である名護市辺野古に近い浅瀬に不時着水した。乗組員５人は全員救助されたが、２人がケガをしたという。

　現場近くの住民「不幸中の幸い。もしこれが集落の上に落ちたら大変な事になっている」「怖いです。本当に来てほしくないです」

　国内で初めて起きたオスプレイの重大事故に、沖縄県側も強く反発している。

　安慶田副知事「とんでもない事故だなという感じ。オスプレイの安全性にも問題があるのかなという感じがします」

　また翁長知事も１４日午前、「法治国家ではないですね」などと述べ、防衛省沖縄防衛局長らを県庁に呼んで抗議する方針。

　今回の事故が県民の怒りを招くのは必至で、普天間移設や、北部訓練場内でのヘリパッド移設問題にも影響しそうだ。