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独与党“難民・移民受け入れの厳格化”採択

2016年12月8日 16:21
独与党“難民・移民受け入れの厳格化”採択

 ドイツのメルケル首相が党首を務める政権与党CDU(=キリスト教民主同盟)は7日、難民や移民の受け入れを厳しくする方針を盛り込んだ基本政策を採択した。

 メルケル首相はこれまで、難民の受け入れに寛容な姿勢だったが、去年以降、難民や移民が殺到し、国民からの批判が高まっていた。こうした中、地元メディアによると、採択された党の基本政策では、「難民や移民の殺到を繰り返してはいけない」としている。

 移民に対しては、国境付近に一時、移民らを留め置く施設を設けることや、不適正な移民をただちに送り返すことなどを盛り込み、受け入れに厳格な姿勢を打ち出している。

 また、受け入れた移民らには、ドイツ文化に溶け込むよう求め、女性の全身を覆うイスラム教の衣服などを一部禁止するとした。

 一方で、移民排斥を訴える極右政党の支持拡大を踏まえ、「保護主義やポピュリズムは成功したためしがない」とけん制している。